Amar Singh Chamkila

 米国では「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)、「ロケットマン」(2019年)、「エルヴィス」(2022年)など、ミュージシャンの伝記映画が盛んに作られている。ヒンディー語映画界でもかなり前から伝記映画の流行が見られ...

Mission Raniganj

 2023年10月6日公開の「Mission Raniganj」は、1989年に西ベンガル州西バルダマーン県のラーニーガンジにあるマハービール炭鉱で起こった事故を題材にした実話系のドラマ映画である。この周辺にはいくつもの...

Uunchai

 インド二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」の最後は、主人公であるパーンダヴァ五王子が世俗を捨ててヒマーラヤ山脈をひたすら登っていくというスピリチュアルなものだ。2022年11月11日公開の「Uunchai(高み)」は、...

Code Name: Tiranga

 ヒンディー語映画界では一昔前まで女性が主人公の映画はほとんどなかったが、2010年代くらいからそのような映画が目立ち始めた。しかも、ただ女性が主人公であるだけでなく、警官、軍人、スパイなど、今まで男性主体と思われていた...

Saina

 サーイナー・ネヘワールと言えば、インドが誇る女子バドミントン選手である。インドは人口が多い割には、クリケットの異様なまでの人気など、いくつかの事情から、世界レベルのスポーツ選手を多く輩出できていないのだが、サーイナーだ...

Sandeep Aur Pinky Faraar

 ヒンディー語映画界には個性が際立つ監督が多数いるが、ディバーカル・バナルジー監督もその一人だ。「Khosla Ka Ghosla!」(2006年)、「Oye Lucky! Lucky Oye!」(2008年)、「Lov...

The Girl on the Train

 記憶喪失は、古今東西の映画でよく使われるギミックである。インド映画でも、「Henna」(1991年)、「Kyon Ki…」(2005年)、「U Me Aur Hum」(2008年)、「Ghajini」(2008年)など...

Jabariya Jodi

 インドの結婚は、まだまだ親同士が決めるアレンジドマリッジが多く、本人同士が決めるラブ・マリッジ(恋愛結婚)は少ない。だからこそ結婚を巡るロマンス映画が盛り上がるわけだが、実はインドにはもう一つ結婚の形態がある。それはパ...

Kesari

 18世紀から19世紀にかけて、インド亜大陸各地に存在した藩王国は徐々に英国の支配下に組み込まれて行き、最後まで抵抗を続けたスィク王国も1849年に併合された。こうして英領インドはアフガニスタンと本格的に国境を接すること...

Namaste England

 海外に住むインド人移民はNRI(在外インド人)と呼ばれるが、NRIを主人公にしたヒンディー語映画は多い。映画で描かれるNRIと母国インドとの関わり方は様々だが、インド映画である以上、インドを好意的に取り上げる内容になり...

Golmaal Again!!!

 2002年の「Raaz」以降、ヒンディー語映画界ではホラー映画がジャンルとして確立し、数々のホラー映画が作られて来た。だが、ホラー映画の作りとインド娯楽映画の伝統的フォーマットは相容れない部分が多く、当初、ヒンディー語...

Meri Pyaari Bindu

 インド映画と言えば最後は必ずハッピーエンドと言われた時代もあった。「Om Shanti Om」(2007年)では、「ハッピーでなければエンドではない。映画はまだ続く」という名台詞も生まれた。しかし、近年のヒンディー語映...