Dilwale

 ローヒト・シェッティーと言えば、ヒンディー語映画界において数々のヒット作を送り出して来たヒットメーカーである。アクション映画とコメディー映画が持ち味で、どちらかと言えば細かいことを無視した大味な作品を作る映画監督だ。メ...

Manjhi: The Mountain Man

 実話を元にした映画は、どこの国でも、いつの時代でも、人々の関心を引くものだ。ヒンディー語映画界にも「実話映画」の系譜がある。実話をどこまで忠実に再現するか、物語をどのように味付けするか、などは監督の裁量により異なって来...

Masaan

 近年、ウッタル・プラデーシュ(UP)州でロケが行われたヒンディー語映画が増加している。ともすると、ヒンディー語圏外に位置するムンバイーに偏りがちだったヒンディー語映画界が、真のヒンディー語圏である北インドに関心を向ける...

Singham Returns

 ヒンディー語映画界ではコンスタントに警官モノの映画が作られ続けている。その観点は様々で、警察に対する批判めいたものもあれば、警察を礼賛する内容のものもある。ヒンディー語映画の拠点はムンバイーであるため、ムンバイー警察が...

Gunday

 一時的なトレンドなのか、はたまた偶然の産物か、最近のヒンディー語映画では「石炭」が何らかの形でよく出て来る。過去には「Kaala Patthar」(1979年)や「Koyla」(1997年)などがあった訳だが、ここ数年...

Anwar Ka Ajab Kissa

 「Anwar Ka Ajab Kissa(アンワルの奇妙な物語)」は、ナワーズッディーン・スィッディーキー主演のダークコメディー映画である。2013年10月17日にBFIロンドン映画祭でプレミア上映されたが、劇場一般公...

Fukrey

 エリート工科大学に入学した3人の若者のドタバタ劇を描いた「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)が大ヒットしたことで、大学そのものに焦点を当てた映画が作られるようになっている。学生生活が出て来る映画...

Rangrezz

 2013年3月21日公開の「Rangrezz(染色屋)」は、駆け落ち結婚を巡る友情と裏切りの物語だ。通常、インド映画は恋愛を礼賛し、駆け落ち結婚にも前向きであるが、この「Rangrezz」はそんな安易な風潮に一石を投じ...

ABCD: Any Body Can Dance

 日本へ帰国する前にインドの映画館で観ておきたいヒンディー語映画を挙げて行ったら枚挙に暇がない。特に映画の予告編を見てしまうと、どれも観てみたくなってしまう。その中でも是非最後に観ておきたかった映画が、2013年2月8日...

Gangs of Wasseypur Part 2

 今回のオシアンス・シネファン映画祭の目玉のひとつは、アヌラーグ・カシヤプ監督の「Gangs of Wasseypur」であった。5時間以上に及ぶこの映画は、カンヌ映画祭の監督週間ではぶっ続けで上映されたのだが、インドで...

Chillar Party

 ヒンディー語映画界が本格的に子供向け映画を作り始めたのは21世紀に入ってからで、その先駆けといえるのは、ヴィシャール・バールドワージ監督の「Makdee」(2002年)だった。その後、初の国産アニメ映画「Hanuman...

Dharm

 2007年6月8日から5本のヒンディー語映画が一気に封切られた。「The Train」、「Swami」、「Dharm」、「Red Swastik」、「Mera Pehla Pehal Pyaar」である。経験上、3本以...