Bad Newz

 「Vicky Donor」(2012年)あたりからヒンディー語映画界は性や生殖を題材にした映画を果敢に送り出し続けている。これまで、精子ドナー、不妊治療、代理母、性転換手術などを主題にした映画が作られたが、どれも従来の...

Aafat-e-Ishq

 ヒンディー語映画のタイトルで時々「○○-e-○○」というものがある。「Mughal-e-Azam」(1960年/2004年)、「Jaan-e-Mann」(2006年)、「Salaam-e-Ishq」(2007年)、「D...

Tanhaji

 2015年から17年に掛けて、テルグ語映画「Baahubali」シリーズがインド全土を席巻したことにより、ヒンディー語映画界でも「Baahubali」スケールの叙事詩的映画が製作されるようになった。「Padmaavat...

Mubarakan

 インド映画では伝統的にダブルロールがギミックとして好まれており、一人の俳優(多くの場合主演俳優)が二役を演じる映画は多い。一人二役のパターンは様々だ。双子であったり、単なるそっくりさんであったり、親子であったり、生まれ...

Tum Bin 2

 2001年に公開されたロマンス映画「Tum Bin(君がいなくては)」は、恋人の突然の死に沈む女性の前に新しい男性が現れるという筋書きの物語で、低予算の割にはそこそこの成功を収めた映画であった。また、この作品はアヌバヴ...

Kriti

 個人的に、ヒンディー語映画界でもっとも認めていない映画監督がシリーシュ・クンダルだ。彼は「Om Shanti Om」(2007年/邦題:恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム)などの監督かつ優れたコレオグラファーでもあ...

Xuan Zang (China)

 玄奘の名前は日本でも有名だ。中国が隋の支配下にあった頃に生まれ、隋が滅んで唐に移り変わった後に活躍した僧侶で、7世紀にインドまで旅して仏典を中国に持ち帰り、中国語に翻訳したことで知られている。彼はインド旅行記「大唐西域...

Youngistaan

 かつて東京でオリンピックが開催された頃、インドの映画業界も日本に関心を持ったようで、「Love in Tokyo」(1966年)や「Aman」(1967年)など、日本ロケを含むヒンディー語映画が作られた。その後も散発的...

Kyaa Super Kool Hain Hum

 現在デリーではオシアン・シネファン映画祭が開催されているが、そちらではなく、通常の映画館で、2012年7月27日より公開の新作ヒンディー語映画「Kyaa Super Kool Hain Hum」を観た。この作品は、20...

Teri Meri Kahaani

 現在ヒンディー語映画界でロマンス映画を作らせたら右の出る者がいない監督はイムティヤーズ・アリーを置いて他にいない。「Jab We Met」(2007年)や「Rockstar」(2011年)など、彼はこれまで一貫してロマ...

Crook

 2009年にオーストラリアで「カレー・バッシング」と呼ばれるインド人排斥運動が起こり、在豪インド人が次々と襲われたことは記憶に新しい。最近は時事ネタを即座に映画に採り入れる風潮が加速しており、本日(2010年10月8日...