Shubh Mangal Zyada Saavdhan

 インドでは英領時代から同性愛は刑法377条で禁止とされており、違反者に対する最高刑は無期懲役となっていた。実際に377条違反で刑罰を受けた者はいないとされているが、インドの同性愛者は潜在的な犯罪者として肩身の狭い思いを...

Panga

 2010年代のヒンディー語映画は「女性」が大きなキーワードだった。その中のひとつとして、「主婦」または「母親」を題材にした映画の増加が目立つ。「English Vinglish」(2012年/邦題:マダム・イン・ニュー...

Music Teacher

 インド映画の最大の特徴は歌と踊りにあり、歌と踊りを映画に盛り込むために、主人公が歌や踊りに関わる職業である設定は多い。音楽教師が主人公のヒンディー語映画と言うと、ラッキー・アリー主演の「Sur: The Melody ...

Badhaai Ho

 結婚に反対する両親。駆け落ちする若い男女。しばらくは勘当状態だが、二人に子供ができたことで、両親も態度を軟化させ、関係が改善される。赤ちゃんの存在が、ギスギスしていた家族の関係を融和させる展開は、映画では常套であるし、...

Mulk

 21世紀の幕開けは9/11事件によって告げられ、世界はテロとの戦いの時代に突入した。その戦いにおいて、インドも無傷ではいられず、以降、テロリズムはヒンディー語映画界でも中心的な議題となった。もちろん、それ以前にもインド...

Veere Di Wedding

 2010年代のヒンディー語映画界の大きな特徴のひとつは、女性が主人公の映画が増えたことだ。女性が主人公と言うことは女優が主演の映画であり、しかも観客層は女性となる。かつては男優の添え物に過ぎなかった女優たちにとって、自...

Issaq

 2013年7月26日公開の「Issaq」は、ウィリアム・シェークスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」を、ウッタル・プラデーシュ州の古都ヴァーラーナスィーに移し翻案した作品である。題名は「愛」という意味の「इश्क़...

Veer

 毎週のように新作が公開されるヒンディー語映画。1年には52週ある訳だが、期待作が公開されるタイミングはある程度決まっている。それは祝祭シーズンであったり、まとまった連休を含む週であったりする。1年の最初の期待作公開のタ...

Teree Sang

 数週間前から、映画館に行くたびに1枚のポスターが気になっていた。「彼は17歳、彼女は15歳」というテロップと共に、妊娠した少女が写っている「Teree Sang」という映画のポスターであった。容易に「15歳で妊娠」とい...

Nazar

 今日は、2005年5月20日公開のヒンディー語映画「Nazar」をグルガーオンのPVRメトロポリタンで観た。やはりデリー映画館連続爆破テロの影響で警備が超厳重となっており、手荷物は一切持ち込めない状態となっていた。しか...

Mandi

 1983年11月4日公開の「Mandi(市場)」は、ハイダラーバードの娼館を舞台にした娼婦たちの物語である。ただし、その娼館に住む女性たちは皆が皆、売春婦ではない。いわゆる「タワーイフ」と呼ばれる芸妓でもある。タワーイ...

Gandhi

 「インド独立の父」と呼ばれるマハートマー・ガーンディーの伝記映画「Gandhi」は、世界の映画史に燦然と輝く傑作中の傑作と誉れ高い。英印合作のこの映画は、アカデミー賞11部門ノミネート、8部門受賞など、非常に高い評価を...