Haider

 21世紀においてヒンディー語映画の進化を牽引して来た監督の一人にヴィシャール・バールドワージがいる。元々、音楽監督として映画界で働き出した人物で、「Satya」(1998年)や「Love Ke Liye Kuch Bh...

Raja Natwarlal

 ナトワルラールは、インドでもっとも有名な詐欺師の名前である。1912年にミティレーシュ・クマール・シュリーヴァースタヴという名前で生まれたナトワルラールは、子供の頃から詐欺師の才能を開花させ、多くの人々を騙して大金をせ...

Shahid

 21世紀は9/11事件で幕を開けた。戦争が国家間で争われることが減った代わりに、国家はテロと戦わざるをえなくなった。テロに対抗するため、各国は法律や規則を強化したが、その一方で、一般市民は窮屈な生活を余儀なくされ、不便...

Ankur Arora Murder Case

 2013年6月14日公開の「Ankur Arora Murder Case(アンクル・アローラー殺人事件)」は、犯罪ドラマのような題名であるが、実際は大病院での医療事故を題材にした裁判ドラマ映画である。

ABCD: Any Body Can Dance

 日本へ帰国する前にインドの映画館で観ておきたいヒンディー語映画を挙げて行ったら枚挙に暇がない。特に映画の予告編を見てしまうと、どれも観てみたくなってしまう。その中でも是非最後に観ておきたかった映画が、2013年2月8日...

Chaalis Chauraasi

 2012年1月13日には複数のヒンディー語映画が公開されたが、どれも小粒である。その中でもキャストに魅力のある「Chaalis Chauraasi」を観ることにした。監督は「Pyaar Mein Twist」(2005...

Bheja Fry 2

 大予算型映画が期待通りの興行収入を得られない中、優れた脚本と演技に支えられた低予算映画が健闘し大きな利益を上げるという現象がここ数年続き、ニッチな客層をターゲットにした低予算型映画に、芸術的な観点からもビジネス的な観点...

Lafangey Parindey

 2000年代後半に活発に活動するようになった若手俳優の中で既に勝ち組がはっきりして来ており、最近のヒンディー語娯楽映画は、その勝ち組の男優と女優を組み合わせて作るのが一種のトレンドとなっている。勝ち組を具体的に指摘する...

Sankat City

 近年のマルチプレックス(複合スクリーン型映画館)の流行は、映画そのものにも影響を与えており、マルチプレックスで好んで映画を観る層、つまり教養があり、英語を話し、欧米文化の影響を受け、経済力を持った都市上位中産階級を主な...

Gulaal

 ヒンディー語映画界の中で異彩を放つ映画監督・脚本家のアヌラーグ・カシヤプ。2月に「Dev. D」(2009年)をヒットさせたと思ったら、その1ヶ月後の2009年3月13日にもう次回作が公開された。「Gulaal」である...

The Stoneman Murders

 2009年2月13日公開のヒンディー語映画「The Stoneman Murders」は、1983年にボンベイ(現ムンバイー)で起きた連続殺人事件をテーマにした映画である。ニヒルな演技に定評のあるケー・ケー・メーナンが...

Drona

 21世紀に入り、ヒンディー語映画は様々なジャンルの映画に手を出すようになった。その内の多くは、SF映画、冒険映画、ホラー映画など、ハリウッドが伝統的に得意として来たジャンルであり、いかにインド映画的テイストを残しながら...