Jaane Jaan

 東野圭吾の推理小説「容疑者Xの献身」(2005年)を原作にしたインド映画が作られているという噂は随分前から流れていた。日本の小説が原作のインド映画というのは珍しく、とても楽しみにしていたのだが、コロナ禍などもあってすっ...

Laal Singh Chaddha

 ヒンディー語映画界で「3カーン」の一角を担い、その完璧主義的な役作りから「ミスター・パーフェクト」と賞賛されているスター俳優アーミル・カーンの主演作は、世界的な新型コロナウイルスの流行による映画の公開や撮影の中断が原因...

Angrezi Medium

 インドの熾烈なお受験戦争を題材にしたブラックコメディー映画「Hindi Medium」(2017年)は高い評価を受け、日本でも「ヒンディー・ミディアム」の邦題と共に劇場一般公開された。プロデューサーのディネーシュ・ヴィ...

Good Newwz

 昨今のヒンディー語映画は生殖に関するテーマも果敢に題材とするようになっており、過去に精子ドナーを題材にした「Vicky Donor」(2012年)、勃起不全を題材にした「Shubh Mangal Saavdhan」(2...

Veere Di Wedding

 2010年代のヒンディー語映画界の大きな特徴のひとつは、女性が主人公の映画が増えたことだ。女性が主人公と言うことは女優が主演の映画であり、しかも観客層は女性となる。かつては男優の添え物に過ぎなかった女優たちにとって、自...

Udta Punjab

 「Udta Punjab」は、2017年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)でオープニング作品に選ばれた映画である。邦題は「フライング・パンジャーブ」となった。原題の「Udta」は「飛ぶ」とい...

Ki & Ka

 男性と女性の体が入れ替わるというファンタジーは、日本映画に限っても、児童文学「おれがあいつであいつがおれで」原作の「転校生」(1982年)から新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」(2006年)まで、いくつも例があり、目...

Bajrangi Bhaijaan

 南アジアの情勢についてあまり詳しくない人にとって、インドとパーキスターンの関係は分かりにくいかもしれない。この2国は過去に3回(非公式なものを含めると4回)戦争をしており、お互いにお互いを宿敵と認識している。インドは長...

Gabbar Is Back

 勧善懲悪はインドのアクション映画の基本である。巨悪に敢然と立ち向かう無敵のヒーロー像は過去に何度も繰り返し増産されて来た。しかしながら、この「勧善懲悪」が、決まり切ったストーリーの典型として、インド映画の弱点に数えられ...

Brothers

 日本でもJリーグが成功したことでサッカーの底上げが実現し、他のスポーツにも数々の「リーグ」が誕生したように、インドでも、2008年にローンチされたクリケットのインディアン・プレミアリーグが成功したことで、様々なスポーツ...

Happy Ending

 毎年恒例となったインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)の2015年度上映作品が発表となった。「Happy Ending」はその中の一本である。インド本国では2014年11月21日に公開された。ヒン...

Singham Returns

 ヒンディー語映画界ではコンスタントに警官モノの映画が作られ続けている。その観点は様々で、警察に対する批判めいたものもあれば、警察を礼賛する内容のものもある。ヒンディー語映画の拠点はムンバイーであるため、ムンバイー警察が...