Lucknow Central

 2017年9月15日公開のヒンディー語映画「Lucknow Central」は、いわゆる脱獄モノの映画に分類されるだろう。だが、音楽映画としての風味もミックスされており、ユニークな映画となっている。

Daddy

 ヒンディー語映画の大きな着想源のひとつにムンバイーのアンダーワールドがある。ムンバイーがまだボンベイと呼ばれていた頃から、この商都のアンダーワールドには数々のギャングが跋扈し、栄枯盛衰を繰り返して来た。ギャングたちは映...

Rock On 2

 インド映画は常に歌と音楽と共にあったが、意外なことに、ロックを主題にした映画は作られて来なかった。初めて大々的かつ本格的に作られたロック映画は、アビシェーク・カプール監督のヒット作「Rock On!!」(2008年)だ...

Baar Baar Dekho

 インド映画ではSF映画は新しいジャンルである。SFに分類される映画は時々作られてはいるが、それほど多くない。元々、インド神話がSFのようなものなので、「サイエンス・フィクション」の方向に行くよりは「宗教フィクション」の...

Wazir

 ヒンディー語映画界においてヴィドゥ・ヴィノード・チョープラーは重要人物の一人に数えられる。1990年代は「1942: A Love Story」(1994年)など、自ら監督をしていたが、21世紀に入ってプロデューサーと...

Dil Dhadakne Do

 女性監督の台頭は、近年のヒンディー語映画界における明るいトピックのひとつだ。決して女性監督が過去に存在しなかった訳ではないが、娯楽・商業映画の路線で堂々と勝負する女性監督に乏しかった。その状況に一石を投じたのが「Om ...

Shaadi Ke Side/Effects

 2006年にラーフル・ボースとマッリカー・シェーラーワト主演の「Pyaar Ke Side/Effects」という映画があった。題名は「恋愛の副作用」という意味で、恋をするとどんな副作用があり、婚約をするとどんな副作用...

Bhaag Milkha Bhaag

 先日、ヒンディー語映画界でもっとも権威のある映画賞であるフィルムフェア賞が発表された。インドに住んでいた頃は毎週ヒンディー語映画を観ていたため、フィルムフェア賞にノミネートされるほど重要な作品くらいは全て鑑賞済みである...

Fukrey

 エリート工科大学に入学した3人の若者のドタバタ劇を描いた「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)が大ヒットしたことで、大学そのものに焦点を当てた映画が作られるようになっている。学生生活が出て来る映画...

Bombay Talkies

 2013年はインド映画100周年の年だった。インドで映画が作られ始めた時期についてはいくつかの見方があるものの、インド人監督とインド人スタッフによってインドの地で作られたストーリー映画を「インド映画」と定義することによ...

Don 2

 2006年のヒット作の一本「Don」の続編「Don 2」が、クリスマス・ウィークの始まりである本日(2011年12月23日)公開となった。ドンを名乗るギャングスターを主人公とした映画「Don」は、元々1978年公開のア...

Zindagi Na Milegi Dobara

 ヒンディー語映画界には数々の映画ファミリーが存在するが、最近非常に存在感を強めつつある家系のひとつがアクタル・ファミリーである。詩人ジャーン・ニサール・アクタル、詩人カイフィー・アーズミー、女優シャウカト・アーズミー、...