Dream Girl 2

 「Dream Girl」(2019年)は、アーユシュマーン・クラーナー演じる主人公のカラムが女性の声色を真似できる特技を持っているという設定のコメディー映画だった。カラムは、男性客が女性とHな会話ができる電話デートのコ...

The Romantics

 Filmsaagarがレビューの対象にするのは基本的に映画だが、稀にドラマも取り上げている。以前にはサティヤジート・ラーイ(サタジット・レイ)監督の短編小説4作を短編映画(ドラマ)化したNetflix製作の「Ray」(...

Doctor G

 2022年10月14日公開の「Doctor G」は、ひょんなことから産婦人科の研修医になった男性の映画である。男女をはっきりと区別する傾向が強いインド社会では、女性のプライベートパートを見たり触れたりすることになる産婦...

Anek

 一般に「インド人」といった場合、人々の脳裏には褐色で目鼻立ちがくっきりした容姿の人種が浮かぶであろう。北インド人の方が比較的長身かつ色白で、南インド人の方が丸っこくて色黒のイメージだが、どちらも一般的な「インド人」の範...

Chandigarh Kare Aashiqui

 インドでは独立前から長らく同性愛は違法で、同性愛者は潜在的犯罪者として肩身の狭い生活を送ってきた。世間一般の同性愛および同性愛者に対する見方も差別に満ちたものであった。ヒンディー語映画界でも同性愛者が面白おかしく描写さ...

Gulabo Sitabo

 近年のヒンディー語映画は、人生の様々なポイントで起こる問題を取り上げるようになって来ており、インド人の人生の一端を垣間見ることが出来て面白い。不動産の売買はほとんどの中産階級にとって人生の一大イベントであり、動く金額も...

Shubh Mangal Zyada Saavdhan

 インドでは英領時代から同性愛は刑法377条で禁止とされており、違反者に対する最高刑は無期懲役となっていた。実際に377条違反で刑罰を受けた者はいないとされているが、インドの同性愛者は潜在的な犯罪者として肩身の狭い思いを...

Bala

 世の中に完璧な人はそうおらず、人はそれぞれ自身の何らかのことにコンプレックスを抱いているものだが、そのコンプレックスを逆手に取って、もしくはそのコンプレックスを助長することによって、金儲けをしようとする業者も多い。割と...

Dream Girl

 2010年代のヒンディー語映画界を彩った女優というと、カトリーナ・カイフ、ディーピカーパードゥコーン、カンガナー・ラーナーウト、アヌシュカー・シャルマーなどがトップリストに挙げられるが、彼女たちも30代となっている。ア...

Article 15

 インドではカーストは廃止されておらず、カーストによる差別が禁止されている。それを定めたのがインド憲法第15条(Article 15)で、以下のように記されている。

Badhaai Ho

 結婚に反対する両親。駆け落ちする若い男女。しばらくは勘当状態だが、二人に子供ができたことで、両親も態度を軟化させ、関係が改善される。赤ちゃんの存在が、ギスギスしていた家族の関係を融和させる展開は、映画では常套であるし、...

Andhadhun

 盲目のピアニストが主人公の映画と聞くと、感動的な作品を思い浮かべることだろう。2018年10月5日公開の「Andhadhun(盲目の音)」は、「盲目」のピアニストが主人公の映画だが、お涙頂戴の感動作ではない。ヒンディー...