Veere Di Wedding

 2010年代のヒンディー語映画界の大きな特徴のひとつは、女性が主人公の映画が増えたことだ。女性が主人公と言うことは女優が主演の映画であり、しかも観客層は女性となる。かつては男優の添え物に過ぎなかった女優たちにとって、自...

Mubarakan

 インド映画では伝統的にダブルロールがギミックとして好まれており、一人の俳優(多くの場合主演俳優)が二役を演じる映画は多い。一人二役のパターンは様々だ。双子であったり、単なるそっくりさんであったり、親子であったり、生まれ...

Welcome Back

 2007年に「Welcome」というコメディー映画が公開された。監督は「Singh Is Kinng」(2008年)などのアニーズ・バズミー。この監督は好んでコメディー映画を作っているが、ヒンディー語映画界で「コメディ...

Dil Dhadakne Do

 女性監督の台頭は、近年のヒンディー語映画界における明るいトピックのひとつだ。決して女性監督が過去に存在しなかった訳ではないが、娯楽・商業映画の路線で堂々と勝負する女性監督に乏しかった。その状況に一石を投じたのが「Om ...

Khoobsurat

 ハリウッドの映画制作会社がインド映画に出資したりすることは、既に珍しくなくなって来ている。ソニー・ピクチャーズは「Saawariya」(2007年)、ワーナー・ブラザーズは「Saas Bahu aur Sensex」(...

Mahabharat

 インドが誇る二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」は、10万詩以上から成る世界最長の物語としても知られる。かつて北インドで覇権を握ったクル族の内紛が基軸だが、その中に無数の挿話が入れ子式に差し挟まれている。あまりに長大な...

Shootout at Wadala

 インドの警察用語に「エンカウンター(encounter)」がある。直訳すれば「遭遇」であるが、インドでは警察がギャングやテロリストを特に銃撃によって殺害することを言う。名目上は、犯罪者を逮捕しようとしたところ、武装して...

Bombay Talkies

 2013年はインド映画100周年の年だった。インドで映画が作られ始めた時期についてはいくつかの見方があるものの、インド人監督とインド人スタッフによってインドの地で作られたストーリー映画を「インド映画」と定義することによ...

Race 2

 最近ヒンディー語映画界では猫も杓子も続編の様相となっており、2013年も多くの続編映画が公開される。2013年1月25日より公開されている「Race 2」も、2008年に公開された大ヒット・スリラー映画「Race」の続...

Tezz

 「Hera Pheri」(2000年)や「Malamaal Weekly」(2006年)など、ハチャメチャ・コメディー映画を得意とするプリヤダルシャン監督であるが、コメディー以外にも様々なジャンルの映画を作っており、非...

Tees Maar Khan

 今年最後の話題作「Tees Maar Khan」が本日(2010年12月24日)より公開された。監督は「Om Shanti Om」(2007年)で一躍ヒンディー語映画界のトップ監督リストに躍り出た、コレオグラファー出身...

No Problem

 「No Entry」(2005年)、「Welcome」(2007年)、「Singh Is Kinng」(2008年)などのコメディー映画の大ヒットで、一躍ヒンディー語映画界の「新コメディーの帝王」に名乗りを上げたアニー...