Baadshaho

 「エマージェンシー(非常事態宣言)」は、インドで特別な響きを持つ言葉だ。選挙で敗北したインディラー・ガーンディー首相が、権力の座に居座るために憲法の非常事態宣言条文を濫用する形で1975年に発令し、1977年まで続いた...

Guest iin London

 インドでも「お客さまは神様です」という慣用句がある。特に、招待されていないのにやって来た「招かれざる客」は神様だという考えが強い。では、とんでもなく迷惑な「招かれざる客」がやって来たら、我々はどうすればいいのだろうか。...

Shivaay

 俳優の監督業進出はヒンディー語映画界では珍しくない。アヌパム・ケール、ナンディター・ダース、ヴィジャイ・ラーズなど、演技派に分類される俳優たちが監督をすることもあれば、アーミル・カーンのようなスター俳優がメガホンを取る...

Fitoor

 インドでも映画と文学の関係は古く、昔から文学作品の映画化は行われて来た。インド国内の文学のみならず、外国の文学も原作となることがある。例えばシェークスピアの作品群のいくつかは、何らかの形で映画となっている。「マクベス」...

Parched

 インド独立の父、マハートマー・ガーンディーは、「本当のインドは村にある」と述べた。インドの素晴らしい美徳や伝統は喧噪と虚飾の都市部にはなく、自然と共に生きる人々の住む農村に行かなければ見ることはできないという、村を理想...

Drishyam (Hindi)

 ヒンディー語映画は舞台の上でも裏でも基本的に男中心の世界であり、主人公も悪役も男性であることがほとんどだ。その中で女性もしくは女優は、たとえ肩書きが「ヒロイン」であったとしても、添え物に過ぎない扱いを受けて来た。しかし...

Action Jackson

 プラブデーヴァーはインドが誇る最高のダンサーかつコレオグラファーである。「インドのマイケル・ジャクソン」と称される彼の軟体動物のような体の動きに付いて来られるダンサーはインド広しと言えどそうはいない。彼の主なフィールド...

Mahabharat

 インドが誇る二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」は、10万詩以上から成る世界最長の物語としても知られる。かつて北インドで覇権を握ったクル族の内紛が基軸だが、その中に無数の挿話が入れ子式に差し挟まれている。あまりに長大な...

Satyagraha

 東京外国語大学のインド人客員教授ラーム・P・ドゥイヴェーディー氏が2014年1月25日に、2013年8月30日に公開されたヒンディー語映画「Satyagraha」について講演をするとの告知を受け取った。ちょうど翌日の2...

Once Upon Ay Time in Mumbaai Dobaara!

 ヒンディー語映画界が好んで取り上げて来ている題材にダーウード・イブラーヒームがある。ダーウードは1980年代から90年代に掛けてムンバイーの裏社会を支配したマフィア「Dカンパニー」のドンであり、1993年のムンバイー同...

Himmatwala

 ヒンディー語映画の暗黒時代は1980年代とされている。テレビやビデオの普及により中上流層が映画館に足を運ばなくなり、映画はテレビやビデオを買うことができない貧困層をターゲットにしなければ売れなくなってしまった。その上、...

Son of Sardaar

 スィク教徒はインド全人口の2%ほどに過ぎないが、ヒンディー語映画を観ているとそのプレゼンスの強さを感じる。例えばヒンディー語映画の中でスィク教徒のキャラクターがコミックロールを担うことが多い。先日公開されたばかりの「S...