Bhuj: The Pride of India

 近年、ヒンディー語映画界で作られる戦争関連映画の着想源において、1971年の第三次印パ戦争が人気となっている。この戦争はインドの完勝に終わったため、戦勝の高揚感冷めやらない1970年代から80年代に掛けて、「Hindu...

The Big Bull

 ヒンディー語映画界では伝記映画のトレンドがずっと続いている。伝記映画の題材となる人物には、歴史的英雄や著名なスポーツ選手が多いのだが、実業界の有名人も時々取り上げられる。アビシェーク・バッチャンの出世作に「Guru」(...

Tanhaji

 2015年から17年に掛けて、テルグ語映画「Baahubali」シリーズがインド全土を席巻したことにより、ヒンディー語映画界でも「Baahubali」スケールの叙事詩的映画が製作されるようになった。「Padmaavat...

De De Pyaar De

 2010年代のヒンディー語ロマンス映画を牽引した監督の一人がラヴ・ランジャンである。「Pyaar Ka Punchnama」(2010年)や「Sonu Ke Titu Ki Sweety」(2018年)などのロマンス映...

Total Dhamaal

 ヒンディー語映画界においてコメディー映画を得意とする監督は複数いるが、インドラ・クマールはその一人だ。「Masti」(2004年)、「Grand Masti」(2013年)、「Great Grand Masti」(20...

Simmba

 サルマーン・カーンが「Dabangg」(2010年)で演じた警察官チュルブル・パーンデーイは大人気となり、サルマーンの代名詞のひとつとなった。「Dabangg」シリーズも第3作まで作られている。それに続けとばかりに、今...

Raid

 インドでは人口の1%しか納税をしていない。一般の日本人がこれを聞くと何を言っているのか分からないだろうが、これは事実である。もっと正確に言うならば、所得税の納税者は人口の1%程である。日本の消費税にあたる間接税について...

Golmaal Again!!!

 2002年の「Raaz」以降、ヒンディー語映画界ではホラー映画がジャンルとして確立し、数々のホラー映画が作られて来た。だが、ホラー映画の作りとインド娯楽映画の伝統的フォーマットは相容れない部分が多く、当初、ヒンディー語...

Baadshaho

 「エマージェンシー(非常事態宣言)」は、インドで特別な響きを持つ言葉だ。選挙で敗北したインディラー・ガーンディー首相が、権力の座に居座るために憲法の非常事態宣言条文を濫用する形で1975年に発令し、1977年まで続いた...

Guest iin London

 インドでも「お客さまは神様です」という慣用句がある。特に、招待されていないのにやって来た「招かれざる客」は神様だという考えが強い。では、とんでもなく迷惑な「招かれざる客」がやって来たら、我々はどうすればいいのだろうか。...

Shivaay

 俳優の監督業進出はヒンディー語映画界では珍しくない。アヌパム・ケール、ナンディター・ダース、ヴィジャイ・ラーズなど、演技派に分類される俳優たちが監督をすることもあれば、アーミル・カーンのようなスター俳優がメガホンを取る...

Fitoor

 インドでも映画と文学の関係は古く、昔から文学作品の映画化は行われて来た。インド国内の文学のみならず、外国の文学も原作となることがある。例えばシェークスピアの作品群のいくつかは、何らかの形で映画となっている。「マクベス」...