Shamshera

 2022年7月22日公開の「Shamshera」は、19世紀のインドを舞台に親子2代にわたる義賊の活躍を描いた一大活劇である。20世紀初頭に現在のウッタル・プラデーシュ州で英国人の脅威になったスルターナー・ダークーとい...

Samrat Prithviraj

 2014年にヒンドゥー教至上主義を掲げるインド人民党(BJP)が中央政府の政権を握り、ナレーンドラ・モーディーが首相に就任して以降、ヒンディー語映画界は時勢に乗って、イスラーム教徒や英国人などの外敵に対峙したヒンドゥー...

Jayeshbhai Jordaar

 女児堕胎はインド社会の大きな問題だ。家系の存続や持参金の問題などからインドでは男児が尊重され、技術の発達によって胎児の性別検査が可能になったことから、胎児が女児であることが分かると堕胎する悪習が横行するようになった。イ...

Bunty Aur Babli 2

 ヒンディー語映画には、詐欺師が人々を見事な手腕で騙して大儲けする様子を面白おかしく追った、いわゆる「コン映画」群が存在する。「他人の不幸は蜜の味」というが、人が騙される様子を傍から見るのは何とも痛快なものであるようだ。...

Mardaani 2

 21世紀のヒンディー語映画の大きな変化は、スクリーンの内外で女性のプレゼンスが急速に上がって行ったことである。女性が主人公および女優が中心の映画が作られ始め、興行的にも成功する作品が出始めた。女性監督の数が増えただけで...

Sui Dhaaga

 21世紀に入り、インドは高度経済成長期を迎え、中産階級が財力を蓄えて行った。しかしながら、元々インドでは大きかった貧富の格差がさらに拡大し、貧困層は母国にいながら疎外感を味わうようになって行った。社会情勢に敏感なヒンデ...

Hichki

 学校は誰もが通る道であり、特に若者が主人公のインド映画では、学校が舞台となることは多い。主題が別にあって、学校は単なるロケーションということも少なくないのだが、ヒンディー語映画は教育をテーマにすることも増えて来て、「T...

Meri Pyaari Bindu

 インド映画と言えば最後は必ずハッピーエンドと言われた時代もあった。「Om Shanti Om」(2007年)では、「ハッピーでなければエンドではない。映画はまだ続く」という名台詞も生まれた。しかし、近年のヒンディー語映...

Befikre

 ヒンディー語映画界最大のコングロマリット、ヤシュラージ・フィルムスの会長兼社長アーディティヤ・チョープラーは、インド映画史に残る名作の数々をプロデュースして来たが、監督としては寡作であり、2000年代までは「Dilwa...

Sultan

 2008年にクリケットのインディアンプレミアリーグ(IPL)が始まって以来、インドでは様々な「リーグ」が雨後の筍のように生まれている。2012年開始のスーパーファイトリーグ(SFL)、2013年開始のプレミアバドミント...

Titli

 ヒンディー語映画界でギャング・ウォーと言うとムンバイーがすぐ思い浮かぶが、最近はムンバイー以外のアンダーワールドにもスポットライトが当てられるようになった。例えば「Gangs of Wasseypur」(2012年)で...

Dum Laga Ke Haisha

 21世紀も既に2つめの10年間に入り、いつの間にか90年代が遠く感じるようになった。90年代が遠くなったことで、90年代という時代自体が映画の舞台装置に使われるようになった。例えば「Om Shanti Om」(2007...