Ghoomer

 スポーツ映画は21世紀に入ってすっかりヒンディー語映画界に定着したジャンルだが、その中でも女子スポーツは割とよく取り上げられる。インドではただでさえ男子クリケットが一強状態にあるため、クリケット以外のスポーツは冷遇され...

Bholaa

 2023年3月30日公開の「Bholaa」は、タミル語映画「Kaithi」(2019年/邦題:囚人ディリ)のヒンディー語リメイクである。アジャイ・デーヴガンがプロデューサー、監督、主演を務めている。アジャイが監督をする...

The Romantics

 Filmsaagarがレビューの対象にするのは基本的に映画だが、稀にドラマも取り上げている。以前にはサティヤジート・ラーイ(サタジット・レイ)監督の短編小説4作を短編映画(ドラマ)化したNetflix製作の「Ray」(...

Dasvi

 2022年4月7日からNetflixで配信開始された「Dasvi」は、政治ドラマかと思いきや教育の重要性を謳った変化球の作品だ。「Go Goa Gone」(2013年/邦題:インド・オブ・ザ・デッド)や「Hindi M...

Bob Biswas

 スジョイ・ゴーシュ監督のスリラー映画「Kahaani」(2012年)は日本でも「女神は二度微笑む」の邦題と共に公開され好評を博した。ストーリーが良かったことに加えて、ヴィディヤー・バーラン演じるヴィディヤーはじめ、キャ...

The Big Bull

 ヒンディー語映画界では伝記映画のトレンドがずっと続いている。伝記映画の題材となる人物には、歴史的英雄や著名なスポーツ選手が多いのだが、実業界の有名人も時々取り上げられる。アビシェーク・バッチャンの出世作に「Guru」(...

Ludo

 多人数の登場人物が複雑に絡み合いながら、ブラックコメディー風味で進んで行く犯罪映画は、ヒンディー語映画の得意技と言え、過去にそのような作品がいくつも作られている。その先駆けとなったと思われる作品がパンカジ・アードヴァー...

Manmarziyaan

 アヌラーグ・カシヤプ監督は監督、プロデューサー、そして時に俳優として、2000年代以降のヒンディー語映画の進化を早めた最重要人物であるが、映画マニア受けするような作品を好んで作るため、必ずしも普遍的な人気のある監督では...

Housefull 3

 しばしば、「脳みそを家に置いて楽しむべし」とされるインド映画の中でも、コメディー映画は特に脳みそ空っぽで楽しむべきジャンルだと一般に考えられる。だが、(日本の状況はさておき)コメディアンというのは最も知性を必要とする職...

Happy New Year

 ヒンディー語映画界が誇る女性監督ファラー・カーンの最大の功績は、女性でも娯楽映画を作り、成功させられるということを証明したことであろう。ヒンディー語映画は元来、男性中心主義で動いており、女性はカメラの前にいようと裏にい...

Dhoom: 3

 ヒンディー語映画は21世紀に入り劇的な変化を遂げて来たが、その中でひとつの新しい傾向として定着したのが、続編の制作である。ハリウッド映画などではヒット映画の続編は既に食傷気味なほどお馴染みの慣習であるが、ヒンディー語映...