Jazbaa

 インド映画はプロデューサーの力が強く、監督や俳優が本当に自分の作りたい映画を作れるようになるのは、プロデューサーを兼業できるほど経済力が付いたときになる。元ミス・ワールドで、1990年代から2000年代のヒンディー語映...

Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela

 21世紀に入ってヒンディー語映画は新時代を迎え、作家性のある監督が増えて来たが、世界観と美意識において、他の追随を許さない、独自の地位を確立しているのが、サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督である。「Hum Dil ...

Once Upon Ay Time in Mumbaai Dobaara!

 ヒンディー語映画界が好んで取り上げて来ている題材にダーウード・イブラーヒームがある。ダーウードは1980年代から90年代に掛けてムンバイーの裏社会を支配したマフィア「Dカンパニー」のドンであり、1993年のムンバイー同...

Department

 かつてコンスタントにヒット作を連発し、ヒンディー語映画界の中で一目置かれる存在だったラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督であるが、伝説的名作「Sholay」(1975年)のリメイク「Ram Gopal Varma Ki ...

I Am

 2010年9月18日にニューヨークのアイ・ビュー映画祭でプレミア上映され、インドでは2011年4月29日に公開された「I Am」は、4つの短篇映画から成るオムニバス映画であるが、それぞれのエピソードが後のヒンディー語映...

Rakht Charitra 2

 ハリウッドでは、「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどに代表されるように、当初から数部作の予定で映画が作られることは稀ではない。だが、ヒンディー語映画界ではヒット作の続編制作ですら近年になって始...

Rakht Charitra

 ラーム・ゴーパール・ヴァルマーは非常に多作な映画監督・プロデューサーで、今まで数々の名作を送り出して来たが、特に得意とするのがアンダーワールドを舞台にした暴力映画である。「Satya」(1998年)、「Company」...

The Film Emotional Atyachar

 インドが世界に誇る音楽家ARレヘマーンが作曲した、「Slumdog Millionaire」(2008年)の挿入歌「Jai Ho」が世界を席巻しているとき、インドでは新進気鋭の音楽家アミト・トリヴェーディー作曲の、ヒン...

Gulaal

 ヒンディー語映画界の中で異彩を放つ映画監督・脚本家のアヌラーグ・カシヤプ。2月に「Dev. D」(2009年)をヒットさせたと思ったら、その1ヶ月後の2009年3月13日にもう次回作が公開された。「Gulaal」である...

Jannat

 インド映画は伝統的に必ずハッピーエンドで終わると言われているが、それは100%正解とは言えない。元々アンハッピーエンドの映画は作られて来たし、最近は特に、悲しさ、狂おしさ、どうしようもなさをエンディングに持って来た、胸...

Dhol

 ヒンディー語映画界では、男優を3、4人集めて主人公に据えたコメディー映画がよく作られる。「Hera Pheri」(2000年)、「No Entry」(2005年)、「Shaadi No.1」(2005年)、「Deewa...

Lakshya

 僕がデリーを去ったのは6月15日だった。その3日後の18日は、期待の映画「Lakshya」の公開日だった。この映画を観るために帰国を遅らせようかとも考えていたが、期待通りの名作ならば1ヶ月後、デリーに帰って来たときまで...