Gulaab Gang

 ブンデールカンド地方と言えば、ウッタル・プラデーシュ州南西部からマディヤ・プラデーシュ州北部にまたがる地域であり、オールチャーやカジュラーホーなどの観光地があることで有名だが、盗賊が跋扈する地域としてもよく知られている...

Queen

 ヒンディー語映画界は伝統的にヒーロー中心主義だ。映画制作の段階から興行成績に至るまで、全てのキャストの中で主演男優(ヒーロー)が絶対無二の存在と言っていいほど重視されており、女優は主演(ヒロイン)と言えども二次的な扱い...

Gutthi

 2014年3月5日からYouTubeで配信開始された短編映画「Gutthi(謎々)」は、スランプに陥ったミステリー作家が主人公のサイコスリラー映画である。

Shaadi Ke Side/Effects

 2006年にラーフル・ボースとマッリカー・シェーラーワト主演の「Pyaar Ke Side/Effects」という映画があった。題名は「恋愛の副作用」という意味で、恋をするとどんな副作用があり、婚約をするとどんな副作用...

Highway

 2014年3月1日から9日まで、1週間ほどの短い期間ではあったが、家族でインドを旅行して来た。忙しい旅程だったので、デリーに住んでいた頃のようにのんびり映画を観ることが出来なかったのだが、イムティヤーズ・アリー監督の最...

Gunday

 一時的なトレンドなのか、はたまた偶然の産物か、最近のヒンディー語映画では「石炭」が何らかの形でよく出て来る。過去には「Kaala Patthar」(1979年)や「Koyla」(1997年)などがあった訳だが、ここ数年...

Babloo Happy Hai

 2014年2月7日公開の「Babloo Happy Hai」は、何の変哲もない青春群像劇のように思わせておいて、途中からAIDSの啓蒙映画に急転するという手の込んだ作品である。

Hasee Toh Phasee

 近年、ヒンディー語の恋愛映画は、女性側が主導権を握ることが多くなって来ているように感じる。しかも、強烈なキャラのヒロインが映画の中心にいて、ヒーローを含めた周囲をかき回すという展開が増えている。おそらく、その先駆けとな...

One by Two

 インド映画に限らず、古今東西のロマンス映画は、男女が出会って物語が始まる。かつて、インドのロマンス映画では、一目惚れから物語が始まり、何らかの障害に直面しながらも、それを乗り越え、いかに結婚まで辿り着くかという筋書きに...

Jai Ho

 ヒンディー語映画界に「3カーン」の1人として君臨しているサルマーン・カーンは三人兄弟の長男で、2人の弟も映画界で活躍している。次男のアルバーズ・カーンは俳優としては大きな成功を収めていないが、最近「Dabangg」(2...

Yevadu (Telugu)

 2014年1月12日公開のテルグ語映画「Yevadu」は、米映画「フェイス/オフ」(1997年)を彷彿とさせる顔面移植をストーリーの起点にしたアクション映画である。題名の「Yevadu」とは「彼は誰だ?」という意味で、...

Dedh Ishqiya

 映画には大きく分けてストーリー優位型とキャラクター優位型の2種類があると思うが、「Ishqiya」(2010年)は後者のタイプの映画だった。個性的なキャラが集い、勝手にストーリーを紡ぎ出したような作品で、登場人物同士の...