I Am Kalam

 ヒンディー語映画界には、伝記映画でもないのに、実在の、かつ生存中の著名人の名前を題名に冠した映画群がある。世界の映画の中でもこれは珍しい現象かもしれない。「Main Madhuri Dixit Banna Chahti...

Khap

 北インドでカープによる名誉殺人が話題になったのは2007年のマノージ・バブリー名誉殺人事件あたりからだった。カープとはヒンディー語で書くと「खापカープ」で、ハリヤーナー州およびその周辺部において、ジャートやグッジャル...

Gandhi to Hitler

 インド建国の父として知られるマハートマー・ガーンディーは、死後60年以上経った今でも学問的研究や文芸作品の題材となっている。ヒンディー語映画界でもガーンディーは「人気のキャラクター」であり、様々な形でスクリーンに登場し...

Singham

 ヒンディー語映画界でサルマーン・カーンを中心に始まった南インド映画リメイクブーム。一時期低迷していたサルマーン・カーンは、「Wanted」(2009年)、「Dabangg」(2010年)、「Ready」(2011年)と...

Deiva Thirumagal (Tamil)

 2011年7月15日公開のタミル語映画「Deiva Thirumagal(神様の娘)」は、知的障害によって6歳児の知能しかない成人男性が行方不明になった5歳の娘を探すという物語である。米映画「アイ・アム・サム」(200...

Zindagi Na Milegi Dobara

 ヒンディー語映画界には数々の映画ファミリーが存在するが、最近非常に存在感を強めつつある家系のひとつがアクタル・ファミリーである。詩人ジャーン・ニサール・アクタル、詩人カイフィー・アーズミー、女優シャウカト・アーズミー、...

Chillar Party

 ヒンディー語映画界が本格的に子供向け映画を作り始めたのは21世紀に入ってからで、その先駆けといえるのは、ヴィシャール・バールドワージ監督の「Makdee」(2002年)だった。その後、初の国産アニメ映画「Hanuman...

Murder 2

 かつて「スキンショー」という言葉がヒンディー語映画界を騒がせたことがあった。「スキンショー」とは文字通り「肌見せ」であり、女優が裸または露出度の高い服を着て登場するシーンや、またはそういうシーンが多かったり前面に押し出...

Bbuddah Hoga Tera Baap

 1970年代から80年代にかけて絶大な人気を誇り、ヒンディー語映画産業を「ワンマン・インダストリー」とまで揶揄させしめたスーパースター、アミターブ・バッチャンは、2010年代も健在で、今でも多くの映画に出演している。し...

Delhi Belly

 ヒンディー語映画の中心地と言えばムンバイーであり、ムンバイーの旧名ボンベイとハリウッドの掛け合わせから、ヒンディー語映画産業は「ボリウッド」と呼ばれている。マラーティー語話者が大多数を占めるマハーラーシュトラ州の州都ム...

Double Dhamaal

 2007年に「Dhamaal」と言うコメディー映画がありセミヒットとなった。2007年のヒンディー語映画界は「Om Shanti Om」、「Chak De! India」、「Jab We Met」などに代表されるように...

Bheja Fry 2

 大予算型映画が期待通りの興行収入を得られない中、優れた脚本と演技に支えられた低予算映画が健闘し大きな利益を上げるという現象がここ数年続き、ニッチな客層をターゲットにした低予算型映画に、芸術的な観点からもビジネス的な観点...