Phata Poster Nikla Hero

 21世紀に入り、ヒンディー語映画界は新たな段階に入った。それを牽引するのは、若い映画監督やかつて芸術映画を撮っていた人々である。その一方で、90年代の娯楽映画を担っていた監督にとっては生きにくい時代になって来ているよう...

Bombay Talkies

 2013年はインド映画100周年の年だった。インドで映画が作られ始めた時期についてはいくつかの見方があるものの、インド人監督とインド人スタッフによってインドの地で作られたストーリー映画を「インド映画」と定義することによ...

Teri Meri Kahaani

 現在ヒンディー語映画界でロマンス映画を作らせたら右の出る者がいない監督はイムティヤーズ・アリーを置いて他にいない。「Jab We Met」(2007年)や「Rockstar」(2011年)など、彼はこれまで一貫してロマ...

Mausam

 やっと「Mausam」が公開された。パンカジ・カプールの映画監督デビュー作となるこの作品は再三に渡って公開が延期されて来た。元々は2011年7月公開予定だったのだが、アジャイ・デーヴガン主演「Singham」(2011...

Milenge Milenge

 インド映画産業においても、映画というのは企画からキャスティング、ロケ地選定、音楽録音、撮影、編集、検閲、そして公開まで、様々なステップを経て作られる複雑な創作物であり、その過程のどこかで何らかの障害が生じた場合、公開ま...

Badmaash Company

 しばらく大作の公開が控えられていたヒンディー語映画界だが、先週から堰を切ったように期待作・話題作の公開が続いている。2010年5月7日の週の目玉は、ヤシュラージ・フィルムスの「Badmaash Company」。監督は...

Paathshaala

 青春時代は人生の中でもっとも美しい時期であり、その大きな舞台となるのは学校である。学校は誰もが思い入れのある場であり、それ故に物語の舞台として活用しやすい。ヒンディー語映画界でも一部または全体で学校を舞台とした印象的な...

Chance Pe Dance

 インドでは長らく映画が娯楽の王様として君臨して来た。テレビの普及やビデオの出現などによってその地位が脅かされたこともあったが、映画館で親しい人々と映画を観るという行為はいつの時代も娯楽の定番であり続け、最新作は人々の話...

Dil Bole Hadippa!

 昨年、日本の野球界において、男子選手と共にプレイする初の日本人女子プロ野球選手が誕生した。それとは全く関係ないと思われるが、インドのフェスティバルシーズンの開始を告げるナヴラートリの週である2009年9月18日に公開と...

Kaminey

 今週は、14日のジャナマーシュトミー(クリシュナ生誕祭)と15日の独立記念日が重なっており、映画公開に適した週になっている・・・はずだったのだが、インド各地で豚インフルエンザが猛威を振るっており、プロデューサーやディス...

Kismat Konnection

 デリーを中心に、インド中の主要都市でモダンなシネコンをチェーン展開し、インド映画の構造改革を推し進めて来たPVRグループ。だが、数年前から配給会社とのトラブルが増えて来て、期待作がPVR系列の映画館で公開されないという...

Jab We Met

 シャーヒド・カプールとカリーナー・カプールはここ3年間、ヒンディー語映画界の仲良しカップルとして有名だった。二人とも映画人家系に生まれており、肌の色も白く、役柄や俳優としての位置も似ており、お似合いのカップルだと思って...