Ghoomer

 スポーツ映画は21世紀に入ってすっかりヒンディー語映画界に定着したジャンルだが、その中でも女子スポーツは割とよく取り上げられる。インドではただでさえ男子クリケットが一強状態にあるため、クリケット以外のスポーツは冷遇され...

Rocky Aur Rani Kii Prem Kahaani

 2020年からコロナ禍が始まり、相次ぐロックダウンや映画館封鎖によってインドの映画業界は大打撃を受けたが、特に不調が目立ったのがヒンディー語映画業界だった。将来を嘱望された俳優スシャーント・スィン・ラージプートの自殺が...

Kaali Khuhi

 結婚時に多額の持参金を花嫁側から花婿側に支払わなくてはならない習慣のあるインドでは、男児が生まれるほど経済的に潤い、女児が生まれるほど経済的に困窮するため、女児堕胎や間引きが横行して来た。この問題を最もセンセーショナル...

The Wishing Tree

 2017年6月9日公開のヒンディー語映画「The Wishing Tree」は、子供向けのマジカル環境保護映画である。ヒンディー語で「कल्पवृक्षカルプヴリクシュ」という題名も付けられているが、英語の題名と同じで...

Sonata

 2017年4月21日公開の「Sonata」は、アパルナー・セーンが監督し、アパルナー・セーン、シャバーナー・アーズミー、リレット・ドゥベーら3人の女優が主演する映画である。インド映画に詳しい人なら、これらの名前を聞いた...

Neerja

 インドにも数々の勲章があり、各分野で著しい功績を残した人物に勲章が贈られる。その中でもアショーク・チャクラは軍事部門での最上級勲章で、戦場において人並み外れた武勇を見せたり、自分を犠牲にして偉大な武勲を残した人物に授与...

Chalk n Duster

 インドで教育問題というと、まずは識字率の問題が取り沙汰されることが多かった。貧困層を中心に学校に通えない子どもが多く、読み書きのできない人が多く存在した。だが、最近、インドの識字率は急速に改善されており、75%に迫ろう...

Jazbaa

 インド映画はプロデューサーの力が強く、監督や俳優が本当に自分の作りたい映画を作れるようになるのは、プロデューサーを兼業できるほど経済力が付いたときになる。元ミス・ワールドで、1990年代から2000年代のヒンディー語映...

The Reluctant Fundamentalist (USA)

 ニューヨークを拠点とするインド人女性監督ミーラー・ナーイルは、自身のルーツであるインドを舞台によく映画を撮影している。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「Monsoon Wedding」(2001年)は北インド...

Midnight’s Children (Canada)

 ディーパー・メヘター監督と言えば「Fire」(1996年)、「Earth」(1998年)、「Water」(2005年)の3部作で有名な、カナダ在住のインド系女性映画監督である。インドのタブーに問答無用で切り込むような作...

Matru Ki Bijlee Ka Mandola

 近年のヒンディー語映画界の新しい潮流の中で、ヴィシャール・バールドワージ監督は間違いなくその中心にいる人物である。シェークスピア作品を翻案した「Maqbool」(2003年)や「Omkara」(2006年)、子供向け映...

It’s a Wonderful Afterlife (UK)

 海外を拠点とするインド人女性映画監督は現在主に3人いる。ニューヨーク在住のミーラー・ナーイル、カナダ在住のディーパー・メヘター、ロンドン在住のグリンダル・チャッダーである。あまり好き嫌いで映画監督を評価していないが、今...