Chhatriwali

 インドは性の奥義書「カーマスートラ」やミトゥナ像(男女交合像)で有名なカジュラーホー寺院群を生んだ国だが、世界でも性教育が遅れている国である。日本でも公開された「Padman」(2018年/邦題:パッドマン 5億人の女...

Thar

 2022年5月6日からNetflixで配信開始された「Thar」は、印パ国境に広がる広大なタール砂漠を舞台にしたネオウェスタン映画である。アニル・カプールとその息子ハルシュヴァルダン・カプールがプロデュースし、出演もし...

Sharmaji Namkeen

 スポーツ選手には引退試合が用意されることがあるが、俳優の引退試合なるものはあまり聞かない。多くの場合、その俳優が最後に出演した作品が「遺作」と呼ばれることになる。映画の撮影中にその俳優が突然死してしまった場合は、映画を...

Kaagaz

 自分が自分であることの証明をどのようにすべきか、日本に住んでいる限り我々はあまり意識しない。日本には戸籍制度があり、生まれたときから書類に存在が記録されるため、自分の存在を証明するために苦労することはないからだ。自分が...

Chhalaang

 日本でも「きっと、うまくいく」の邦題と共に一般公開され大ヒットとなったヒンディー語映画「3 Idiots」(2009年)の成功以来、学校や教育を主題とした映画がこぞって作られるようになり、インドの教育現場を垣間見る機会...

Khaali Peeli

 21世紀の最初の20年が過ぎ去り、次の10年に向けて新たな世代の俳優が登場し始めている。2020年10月2日からZee Plexで配信開始された「Khaali Peeli」では、2人の若手俳優が主演している。俳優ラージ...

Baaghi 3

 若手で一番のアクションスター、タイガー・シュロフを看板とした「Baaghi」シリーズは、「反逆者」というその題名の通り、タイガー・シュロフが社会や組織の枠組みの外にいながら大活躍する様子を描いたアクション映画として確立...

Sab Kushal Mangal

 ビハール州などでは、花婿を誘拐して無理矢理結婚させてしまう「パカルワー・シャーディー」などと呼ばれる略奪結婚の一種が横行しており、これまでヒンディー語映画でも度々取り上げられてきた。2020年1月3日公開の「Sab K...

Judgementall Hai Kya

 2019年にスリラー映画「Andhadhun」(2018年)が「盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲」の邦題と共に日本で公開され、高い評価を得た。その前にはスリラー映画「Kahaani」(2012年)が「女神は二度微笑む...

Bharat

 どの国の歴史にもトラウマとなる出来事はある。日本史にとって最大のトラウマは第2次世界大戦の敗戦であることに大きな異論はないだろう。インドにとってのトラウマは、英国による約200年の植民地支配であり、1947年の印パ分離...

Namaste England

 海外に住むインド人移民はNRI(在外インド人)と呼ばれるが、NRIを主人公にしたヒンディー語映画は多い。映画で描かれるNRIと母国インドとの関わり方は様々だが、インド映画である以上、インドを好意的に取り上げる内容になり...

Fanney Khan

 多くの人が認める通り、インド映画の最大の特徴は歌と踊りである。そうであるが故に、歌や踊りがいかにストーリーと調和し、ストーリーを盛り立てているかは、重要な評価ポイントとなる。優れた歌や踊りでクライマックスを迎える映画は...