Shuddh Desi Romance

 21世紀のヒンディー語映画に大きな変化が見られた要因はいくつかあるのだが、その内のひとつは、北インド、特にデリー出身の映画監督が増えたことだと考えている。「デリー出身」と言うのは、文字通りデリーで生まれた者に加えて、デ...

D-Day

 1993年のボンベイ同時爆破事件の首謀者とされるダーウード・イブラーヒーム。ボンベイのアンダーワールドのドンで、ヒンディー語映画界にも多大な影響力を持っていたとされる。そして、ヒンディー語映画が最も好んで映画の題材とす...

Aurangzeb

 2013年5月17日公開の「Aurangzeb」は、ムガル朝第6代皇帝アウラングゼーブが題名になっているものの、アウラングゼーブ帝の物語ではない。アウラングゼーブは皇位継承争いの中で父親のシャージャハーンを幽閉し、兄の...

Chashme Baddoor

 2013年4月5日公開の「Chashme Baddoor」は、30年前の映画「Chashme Buddoor」のリメイクである。原作は女性監督サイー・パラーンジペーが撮っており、ファールーク・シェークやディープティー・...

Jab Tak Hai Jaan

 現在のヒンディー語娯楽映画界を方向付けた人物の筆頭としてヤシュ・チョープラー監督が挙げられる。1960年代から多くのヒット作を作り続け、特にロマンス映画の方程式を築き上げ、さらには業界最大手プロダクション、ヤシュラージ...

Student of the Year

 カラン・ジョーハルと言えば、ヒンディー語映画界のみならずエンターテイメント業界で広く活躍する人物であるが、本業は映画監督である。しかしながら、メディアでの露出度に比べて彼の監督としてのフィルモグラフィーは意外にも寂しい...

Housefull 2

 ヒンディー語映画界は続編熱に冒されてしまったようだ。元々続編映画の習慣がなかったインド映画界であるが、21世紀に入り、「Munna Bhai」シリーズ、「Don」シリーズ、「Golmaal」シリーズなど、様々な映画がシ...

Agneepath

 共和国記念日の本日(2012年1月26日)より、今年最初の超話題作「Agneepath」が公開された。これは1990年の同名映画のリメイクである。アミターブ・バッチャン主演の1990年版ではヤシュ・ジョーハルがプロデュ...

Patiala House

 長らく「スポーツ映画はヒットしないというジンクス」が支配的だったヒンディー語映画界であったが、クリケットを題材にした時代劇「Lagaan」(2001年/邦題:ラガーン クリケット風雲録)の空前のヒットのおかげで、チラホ...

Do Dooni Chaar

 2010年10月8日公開の「Do Dooni Chaar」は、デリー在住の下位中産階級家庭が自動車を買う顛末を描いたドタバタ劇である。題名の「Do Dooni Chaar」とは「2×2=4」という意味で、スクーター(二...

Sadiyaan

 現在、インディアン・プレミアリーグ(IPL)開催中のため、2010年4月2日も中小規模の映画が大量に公開されている。その中では俳優陣が豪華な「Sadiyaan」を観ることにした。監督は「Andaaz」(2003年)や「...

Love Aaj Kal (2009)

 プロデューサーとマルチプレックスの対立とそれに伴う新作ストライキが解決して以来、「New York」(2009年)、「Kambakhht Ishq」(2009年)、「Luck」(2009年)と、メジャーリリースが続いて...