Vedaa

 2015年、ダリト(不可触民)の女性ミーナークシー・クマーリーが最高裁判所に保護を求めた。彼女は、ウッタル・プラデーシュ州バーグパトの住民であったが、上位カーストのジャートで構成されたカープ・パンチャーヤト(非公式の村...

Mrs. Chatterjee vs Norway

 2023年3月17日公開の「Mrs. Chatterjee vs Norway」は、「チャタルジー夫人対ノルウェー」という大それた題名の映画である。題名から察するに、ベンガル人らしき一人の女性が北欧のノルウェーを相手取...

Unpaused

 新型コロナウイルスはインドの映画産業に大きな打撃をもたらした。感染予防対策としてロックダウンが実行されたことにより、映画館が封鎖され、新作映画の公開が途絶えた。映画産業に関わる人々も仕事を失うこととなった。だが、危機は...

Ghoomketu

 2020年5月22日からZee5で配信開始されたヒンディー語映画「Ghoomketu」は、低予算映画の作りで監督が新人ながら、キャストが非常にユニークで目を引く。

Batla House

 2008年9月13日、デリーの5ヶ所で連続して爆弾が爆発するテロ事件が発生し、インディアン・ムジャーヒディーン(IM)という組織が犯行声明を出した。デリー警察特別部(Special Cell)は南デリーのバトラー・ハウ...

Katti Batti

 インド映画は常にハッピーエンドのイメージがあるが、実はインド人の大好物は狂恋・悲恋モノである。ハッピーエンドの典型例「Dilwale Dulhania Le Jayenge」(1995年)は一度しか作られていないが、ア...

Hero (2015)

 ヒンディー語映画界では血統主義が色濃く、監督や俳優などの子供が監督や俳優になるサイクルが繰り返され、さらに血統主義が推進されている。スターキッドのデビュー作では、親の仲間たちが最大限の支援をするのが常だ。スターの子供た...

D-Day

 1993年のボンベイ同時爆破事件の首謀者とされるダーウード・イブラーヒーム。ボンベイのアンダーワールドのドンで、ヒンディー語映画界にも多大な影響力を持っていたとされる。そして、ヒンディー語映画が最も好んで映画の題材とす...

Patiala House

 長らく「スポーツ映画はヒットしないというジンクス」が支配的だったヒンディー語映画界であったが、クリケットを題材にした時代劇「Lagaan」(2001年/邦題:ラガーン クリケット風雲録)の空前のヒットのおかげで、チラホ...

Jaane Kahan Se Aayi Hai

 21世紀に入り、ヒンディー語映画界は様々なジャンルの映画に挑戦するようになった。その内の多くはハリウッドが伝統的に得意とするジャンルであり、ハリウッドと同じ土俵に立つことで逆にヒンディー語映画の弱点が露呈されることも少...

Chandni Chowk to China

 興味深いことに、故意か偶然か、2008年12月から2009年1月にかけて、ヒンディー語映画界のトップスター3人が真のトップの座を巡って競り合うことになり、映画ファンを熱中させている。その3人とは、「Rab Ne Ban...

Salaam-e-Ishq

 インドでは、大作映画、傑作映画の封切日に選ばれやすい時期というのがいくつかある。ディーワーリーの時期がその最たる例だが、それを除けば、8月15日の独立記念日と1月26日の共和国記念日のあたりが最も人気の高い封切日である...