Trial Period

 2023年7月21日からJioCinemaで配信開始された「Trial Period」は、シングルマザーに育てられた少年が父親を切望し、レンタルするという物語である。突拍子もないストーリーではあるが、現在においてもイン...

Satyaprem Ki Katha

 2010年代からヒンディー語映画に顕著に見られるようになった2つの潮流に、レイプを巡る映画とLGBTQを巡る映画がある。レイプについては、2012年のデリー集団強姦事件をきっかけに女性の安全問題が国家的な急務となり、映...

Bholaa

 2023年3月30日公開の「Bholaa」は、タミル語映画「Kaithi」(2019年/邦題:囚人ディリ)のヒンディー語リメイクである。アジャイ・デーヴガンがプロデューサー、監督、主演を務めている。アジャイが監督をする...

Thai Massage

 タイはインドから近く、インド人男性にとって風俗目当ての旅行先として人気になっている。あまりにそういうイメージが強くなってしまったため、インドにおいてタイ旅行は少々世間体が悪い。

Lootcase

 2020年7月31日からDisney+ Hotstarで配信開始されたヒンディー語映画「Lootcase」は、元々劇場公開される予定だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、最終的にはOTT(配信スルー)と...

Shubh Mangal Zyada Saavdhan

 インドでは英領時代から同性愛は刑法377条で禁止とされており、違反者に対する最高刑は無期懲役となっていた。実際に377条違反で刑罰を受けた者はいないとされているが、インドの同性愛者は潜在的な犯罪者として肩身の狭い思いを...

Made in China

 隣り合う二大国であるインドと中国は国境紛争を抱えており、1962年には戦争もしている。また、中国は、インドと犬猿の仲であるパーキスターンの全天候型パートナーでもある。そんなこともあって二国間関係は必ずしも良好ではないが...

Badhaai Ho

 結婚に反対する両親。駆け落ちする若い男女。しばらくは勘当状態だが、二人に子供ができたことで、両親も態度を軟化させ、関係が改善される。赤ちゃんの存在が、ギスギスしていた家族の関係を融和させる展開は、映画では常套であるし、...

Blackmail

 ヒンディー語映画には意外に良質のサスペンス映画群があり、日本でも「Kahaani」(2012年/邦題:女神は二度微笑む)や「Andhadhun」(2018年/邦題:盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲)などが公開され、一...

Love per Square Foot

 不動産を巡る物語はインドでも少なくなく、特に大半の人にとって人生で最大の買い物となるマイホームを巡るゴタゴタは、例えば「Khosla Ka Ghosla!」(2006年)という傑作で取り上げられた。2018年2月14日...

Rangoon

 21世紀に入り、ヒンディー語映画は劇的な変化を遂げてきたが、特に2010年代に入って顕著に観られるようになった変化のひとつが、女性を主人公とした映画の増加である。女性を主人公とした映画が増えただけならそこまで注目に値し...

Budhia Singh: Born to Run

 今までヒンディー語映画界では、実在の陸上競技選手の伝記映画がいくつか作られて来た。代表的なのは、陸上競技選手から盗賊になったパーン・スィン・トーマルの伝記映画「Paan Singh Tomar」(2012年)と、アジア...