Mission Raniganj

 2023年10月6日公開の「Mission Raniganj」は、1989年に西ベンガル州西バルダマーン県のラーニーガンジにあるマハービール炭鉱で起こった事故を題材にした実話系のドラマ映画である。この周辺にはいくつもの...

420 IPC

 「420」という数字はインドでは「詐欺」または「詐欺師」を意味する。なぜならインド刑法(IPC)第420条が詐欺罪を規定しているからである。ヒンディー語映画の題名にも「420」が付くものがいくつかあるが、多くは「詐欺師...

Ahaan

 感動的な映画を作ろうと思った場合、何らかの難病に罹ったキャラを登場させるのは、古今東西でよく使われる手段である。インド映画でも、病気が物語の動力源になることは多い。今まで、様々な病気を主題にした映画が作られて来た。

War

 21世紀のヒンディー語映画のひとつの特徴は、ハリウッド映画を模した、ジャンル別映画作りへの挑戦であった。SF映画、スーパーヒーロー映画、ホラー映画など、従来ハリウッド映画が得意としてきたジャンルの映画をインド風にアレン...

Leila

 2014年の下院総選挙でインド人民党(BJP)が勝利し、3期にわたってグジャラート州の州首相を努めてきたカリスマ政治家ナレーンドラ・モーディーが首相に就任した。当初は、パーキスターンのナワーズ・シャリーフ首相を首相就任...

Raazi

 インドとパーキスターンは過去に公式に3回戦争をしているが、インドで映画化されやすいのは1971年の第3次印パ戦争である。なぜならこの戦争はインドの圧勝に終わったからだ。早くも1973年には「Hindustan Ki K...

Poorna

 2014年5月25日、アーンドラ・プラデーシュ州の農村出身の少女マーラワト・プールナーは、エベレストの登頂に成功した。13歳11ヵ月で、世界最年少記録だった。貧しい家に生まれ育った彼女がどのようにして才能を見出され、エ...

Krrish 3

 21世紀に入り、ヒンディー語映画のジャンルはハリウッド映画を後追いする形で多様化して来たが、その中でも既にジャンルとして完全に確立したと言えるもののひとつがサイエンスフィクション、いわゆるSFである。未来へ行ったり、宇...

Lootera

 現在のヒンディー語映画界で最も注目すべきはアヌラーグ・カシヤプ監督とその周辺の映画人たちである。最近の新しい潮流は、必ずこの界隈から生まれて来ていると言っても過言ではない。アヌラーグ・カシヤプが何らかの形で関わっている...

Shootout at Wadala

 インドの警察用語に「エンカウンター(encounter)」がある。直訳すれば「遭遇」であるが、インドでは警察がギャングやテロリストを特に銃撃によって殺害することを言う。名目上は、犯罪者を逮捕しようとしたところ、武装して...

Jism 2

 当時としては冒険的なエロティック・ホラー映画だった「Raaz」(2002年)の大ヒットを受け、女優の艶めかしい肢体を売りにした「スキンショー」映画が大量生産された時代があった。その多くは実のあるストーリーがない駄作で、...

Jannat 2

 ヒット映画の続編が作られることは日米で珍しくないが、ヒンディー語映画界では比較的最近始まったパターンである。変わっているのは、「2」「3」と付いているのに前作とストーリー上・キャラクター上のつながりがないシリーズがある...