A Flying Jatt

 21世紀のヒンディー語映画は、ハリウッド映画が得意とするジャンルに果敢に挑戦し、インド映画のフォーマットに取り込んで来た。その数あるジャンルの内のひとつがスーパーヒーロー映画である。過去には、主人公が透明人間になる「M...

Baaghi

 スター俳優にとって、代表作と呼べる作品を持つことは非常に大事だ。それがシリーズ物ならばなおのこと良い。シリーズ化されるためには第1作をヒットさせなければならず、それが自信の主演作として何作も続くとなれば、スターパワーの...

ABCD 2

 2013年、11年7ヶ月に及ぶインド留学生活を終える前、最後に観たインド映画が「ABCD: Any Body Can Dance」であった。インド初の3Dダンス映画を銘打ったヒンディー語映画で、ダンスの挿入が減った昨今...

Ungli

 2011年に社会活動家アンナー・ハザーレーによって主導された汚職撲滅運動はインドの政界に様々な余波をもたらしたが、ヒンディー語映画界も影響を受けた。汚職を取り上げた映画が増えたのである。2014年11月28日公開の「U...

Haider

 21世紀においてヒンディー語映画の進化を牽引して来た監督の一人にヴィシャール・バールドワージがいる。元々、音楽監督として映画界で働き出した人物で、「Satya」(1998年)や「Love Ke Liye Kuch Bh...

Ek Villain

 2013年の大ヒット作の一本に「Aashiqui 2」があるが、その監督モーヒト・スーリーは、狂おしい恋愛映画が得意で、ずっとイムラーン・ハーシュミーを起用し続けて来た。だが、「Aashiqui 2」ではアーディティヤ...

Gori Tere Pyaar Mein!

 ヒンディー語映画は世の流れに敏感で、その時々の時事問題を巧みにストーリーに織り込んで来る。よって、ヒンディー語映画をフルに楽しもうと思ったら、インドの一般常識をある程度頭に入れておく必要がある。ヒンディー語映画の文脈に...

Aashiqui 2

 2013年の重要なヒンディー語映画のひとつに「Aashiqui 2」がある。映画・音楽共々大ヒットしたロマンス映画で、日本でも同年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)で「愛するがゆえに」という...

Luv Ka The End

 2011年5月6日公開の「Luv Ka The End(ラヴの終わり)」は、米国映画「John Tucker Must Die」(2006年)や「Wild Cherry」(2009年)を翻案したとされるコメディー映画で...

Teen Patti

 インドの下町を散歩すると、道端で暇そうな人たちがトランプで遊んでいるのをよく見掛ける。列車で安い座席に乗って移動しているときも、乗客が寄り集まっておもむろにトランプを始めるのを見ることがある。こういうときに遊ばれること...