Heeramandi

 サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督はヒンディー語映画界のトップヒットメーカーである。独特の審美眼を持った彼が作品を発表するたびに業界の美的レベルが引き上げられてきたことで知られる。彼の監督作は日本でも積極的に公開さ...

Gangubai Kathiawadi

 一時期、日本でも任侠映画が盛況だったのと同様に、インドにおいてもマフィア映画は人気のジャンルであり、マフィアのドンを主人公にした映画が数多く作られている。その中には女性ドンの映画もあり、例えば「Shabri」(2011...

Malaal

 2019年7月5日公開の「Malaal(悔恨)」は、1998年のムンバイーを舞台にした、今どき珍しいストレートなラブストーリーである。コミックロールに定評のある俳優ジャーヴェード・ジャーファリーの息子ミーザーン・ジャー...

Padmaavat

 ヒンディー語文学の学習者なら誰でも通る、マリク・ムハンマド・ジャーエスィー著、バクティ時代を代表する作品「パドマーワト」(16世紀)は、サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督によって映画化され、「Padmaavat」の...

Bajirao Mastani

 もし「映画らしい映画」は何かと問われれば各人各様のイメージを持つと思うが、セットや衣装に巨額の予算を投じた豪華絢爛な時代劇・歴史モノ映画は、「映画らしい映画」の代表格だ。インド映画にも時代劇の系譜があり、特にムガル朝時...

Gabbar Is Back

 勧善懲悪はインドのアクション映画の基本である。巨悪に敢然と立ち向かう無敵のヒーロー像は過去に何度も繰り返し増産されて来た。しかしながら、この「勧善懲悪」が、決まり切ったストーリーの典型として、インド映画の弱点に数えられ...

Mary Kom

 ヒンディー語映画界では長らく「スポーツ映画はヒットしない」とのジンクスがあり、スポーツ映画がほとんど作られなかったのだが、「Lagaan」(2001年)の大ヒットにより流れが変わり、以後、スポーツを題材にした映画が作ら...

Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela

 21世紀に入ってヒンディー語映画は新時代を迎え、作家性のある監督が増えて来たが、世界観と美意識において、他の追随を許さない、独自の地位を確立しているのが、サンジャイ・リーラー・バンサーリー監督である。「Hum Dil ...

Rowdy Rathore

 ヒンディー語映画界では近年南インドで大ヒットしたアクション映画のリメイクが流行しており、その内のいくつかは成功している。そのトレンドを生み出すきっかけになった作品の内のひとつがサルマーン・カーン主演の「Wanted」(...

Guzaarish

 ヒンディー護映画界においてサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督は特にその映像美で知られている。日本において「ミモラ」の邦題で一般公開されたことのある「Hum Dil De Chuke Sanam」(1999年)も非常...

Saawariya

 ディーワーリー・シーズンの2007年11月9日に、ファラー・カーン監督の「Om Shanti Om」(2007年/邦題:恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム)と一騎打ちすることになったのは、サンジャイ・リーラー・バン...

Black

 先週からなぜか似たような名前の映画が続けて公開された。先週は「Black Friday」と「Black Mail」という映画が同時に公開されるはずだったが、直前になって「Black Friday」は公開中止になった。そ...