Satyameva Jayate 2

 社会活動家アンナー・ハザーレーによるジャンロークパール運動と汚職撲滅運動が最高潮に盛り上がったのが2011年であった。そして、この運動を受けて2012年に立ち上がったのが庶民党(AAP)であり、以来、党首のアルヴィンド...

Sardar Ka Grandson

 1947年の印パ分離独立はインド人の集合的記憶の中で最大のトラウマである。だが、皮肉なことに、トラウマは良質のドラマを生む。印パ分離独立は、ヒンディー語映画によって好んで取り上げられる主題でもある。2021年5月18日...

Indoo Ki Jawani

 ファラー・カーン監督、アクシャイ・クマール主演の「Tees Maar Khan」(2010年)はフロップに終わったが、ヒロインのカトリーナ・カイフが踊るダンスシーン「Sheila Ki Jawani(シーラーの若さ)」...

Ludo

 多人数の登場人物が複雑に絡み合いながら、ブラックコメディー風味で進んで行く犯罪映画は、ヒンディー語映画の得意技と言え、過去にそのような作品がいくつも作られている。その先駆けとなったと思われる作品がパンカジ・アードヴァー...

Bulbbul

 コルカタ(旧名カルカッタ)のあるベンガル地方は、ノーベル文学賞受賞者ラビンドラナート・タゴールを生んだ地域である。この地で作られるベンガル語映画はそんな風土を反映してか、文学的な雰囲気のものが多い。もっとも有名なのは、...

Street Dancer 3D

 インド映画というと「歌って踊って」というイメージが強いが、本当に歌って踊ってばかりの映画というのは実は珍しい。必ずストーリーがあって、そこに歌と踊りが混ぜ込まれる。だが、振付師出身レモ・デスーザ監督の「ABCD」シリー...

Marjaavaan

 ヒンディー語映画界において、良質の音楽とセットの映画作りを心掛けているのがTシリーズである。元々音楽配給会社だったこともあり、映画を売る際の音楽の重要性をどこよりも理解している会社で、Tシリーズの関わる映画には音楽に並...

Batla House

 2008年9月13日、デリーの5ヶ所で連続して爆弾が爆発するテロ事件が発生し、インディアン・ムジャーヒディーン(IM)という組織が犯行声明を出した。デリー警察特別部(Special Cell)は南デリーのバトラー・ハウ...

Khandaani Shafakhana

 インドには、一方で「カーマスートラ」のような性の奥義書やカジュラーホー寺院群の男女交合像などが示す通り、性に大らかな文化があるのだが、一方で性に関して大っぴらに話題にできない保守的な文化もあり、両極端である。性教育の遅...

Sanam Re

 ディヴィヤー・コースラー・クマールは「Ab Tumhare Hawale Watan Sathiyo」(2004年)などでデビューした女優であるが、2005年にTシリーズのブーシャン・クマール社長と結婚した後は一線から...

Roy

 インドの映画業界は基本的にファミリー・ビジネスで成り立っており、家族親戚に映画関係者がいない人物がいきなり俳優業や監督業をして成功するのは難しい世界だ。しかし、近年時々ポッと出の新人監督が現れるようになっており、業界内...

Yaariyan

 ヒンディー語映画界には元々何人か女性監督が存在したのだが、どちらかと言えば彼女たちはシリアスな映画を作ることが多かった。一方、ここ10年ほどの間にヒンディー語映画界に登場した若手の女性監督たちの多くは、臆することなく娯...