Nagina

 インド映画界には、変幻自在の蛇イッチャーダーリー・ナーグ(雄)またはイッチャーダーリー・ナーギン(雌)を主人公にした「ナーグ映画」または「ナーギン映画」というジャンルがあり、インド人の間で非常に人気がある。元々イッチャ...

Mandi

 1983年11月4日公開の「Mandi(市場)」は、ハイダラーバードの娼館を舞台にした娼婦たちの物語である。ただし、その娼館に住む女性たちは皆が皆、売春婦ではない。いわゆる「タワーイフ」と呼ばれる芸妓でもある。タワーイ...

Disco Dancer

 史上もっともヒットしたインド映画は何か、という問いは、シンプルなだけあって逆に答えるのが難しい。その問いに答える前にまず、国内興行収入のみを見るか、それとも海外の興行収入を含めた全体で見るか、前提条件を決める必要がある...

Gandhi

 「インド独立の父」と呼ばれるマハートマー・ガーンディーの伝記映画「Gandhi」は、世界の映画史に燦然と輝く傑作中の傑作と誉れ高い。英印合作のこの映画は、アカデミー賞11部門ノミネート、8部門受賞など、非常に高い評価を...

Don (1978)

 1978年5月12日公開の「Don」は、同年最大のヒット作になり、カルト的人気を誇る傑作アクションスリラー映画である。脚本家コンビ、サリーム=ジャーヴェード最盛期の作品であり、主演アミターブ・バッチャンの人気をさらなる...

Trishul

 1978年5月5日公開の「Trishul」は、「Deewaar」(1975年)を大ヒットさせたプロデューサー、監督、脚本家、そして俳優が再結集して作られた作品である。プロデューサーはグルシャン・ラーイ、監督はヤシュ・チ...

Darwaza

 1978年1月21日公開の「Darwaza(扉)」は、1970年代から80年代にかけてホラー映画の代名詞となったラームセー兄弟による第3作で、「インド初の成功したホラー映画」を銘打っている。第1作「Do Gaz Zam...

Sholay

 1975年8月15日に公開されたヒンディー語映画「Sholay(炎)」は、インド人の心に永遠に刻み込まれていくであろう傑作として、インド映画史において他の追随を許さない特別な地位を獲得している。公開から半世紀が過ぎても...

Andhera

 1975年4月8日公開の「Andhera(暗闇)」は、B級ホラー映画のパイオニアとして知られるラームセー兄弟の第2作である。とはいっても、彼らの初期の作品は、現代的な意味でのホラー映画とは少しズレがあると感じる。第1作...

Deewaar (1975)

 1975年1月24日公開の「Deewaar(壁)」は、1970年代の不朽の名作に数えられる作品である。1975年にはもうひとつの伝説的傑作「Sholay」(1975年)も公開され、商業的には「Sholay」の方がより成...

Zanjeer (1973)

 1973年5月11日公開の「Zanjeer(鎖)」は、主演アミターブ・バッチャンを「アングリー・ヤングマン」の異名を持つスーパースターに押し上げるきっかけを作り、それまでロマンス映画一辺倒だったヒンディー語映画界のトレ...

Do Gaz Zameen Ke Neeche

 ヒンディー語映画史において「ホラー映画」の代名詞といえばラームセー兄弟である。印パ分離独立時にスィンド地方からムンバイーに移住して来たスィンド人の一家で、7人兄弟が分業して映画を作っていた。特に彼らの名声を高めたのが低...