Dilwale

 ローヒト・シェッティーと言えば、ヒンディー語映画界において数々のヒット作を送り出して来たヒットメーカーである。アクション映画とコメディー映画が持ち味で、どちらかと言えば細かいことを無視した大味な作品を作る映画監督だ。メ...

Bajirao Mastani

 もし「映画らしい映画」は何かと問われれば各人各様のイメージを持つと思うが、セットや衣装に巨額の予算を投じた豪華絢爛な時代劇・歴史モノ映画は、「映画らしい映画」の代表格だ。インド映画にも時代劇の系譜があり、特にムガル朝時...

Hate Story 3

 2002-03年に公開された「Raaz」(2002年)や「Jism」(2003年)の成功によって、やたらと女優が肌の露出をするセクシーなホラー映画およびスリラー映画がこぞって作られるようになった。当時はそれらを「スキン...

Tamasha

 ヒンディー語映画界において、ロマンス映画の領域を果敢に開拓している監督と言えば、イムティヤーズ・アリーをおいて他にいない。彼は監督デビュー作の「Socha Na Tha」(2005年)から一貫してロマンス映画を撮り続け...

X: Past Is Present

 ヒンディー語映画界では複数の監督がオムニバス形式で一本の映画を作るのが流行している。インド映画百周年を記念して作られたオムニバス映画「Bombay Talkies」(2013年)はシリーズ化し、「Lust Storie...

Prem Ratan Dhan Payo

 インドでは年に何回かお祭りシーズンがあり、それに合わせて大予算型映画が投じられることが多い。ヒンドゥー教の祭りとしては、10月頃のダシャハラー、11月頃のディーワーリー、3月頃のホーリーが最も重要であり、これらの祭日を...

Main Aur Charles

 2015年10月30日公開の「Main Aur Charles(私とチャールズ)」は、実話に基づいた犯罪映画である。多くの女性を魅了しつつ、アジア各国で殺人や強盗などの犯罪を犯し、殺した女性をビキニ姿のまま放置する手口...

Titli

 ヒンディー語映画界でギャング・ウォーと言うとムンバイーがすぐ思い浮かぶが、最近はムンバイー以外のアンダーワールドにもスポットライトが当てられるようになった。例えば「Gangs of Wasseypur」(2012年)で...

Shaandaar

 インドの伝統的な結婚式は1週間続き、その間、様々な儀式が執り行われる。その様子をずっと追った映画もいくつか作られており、インド文化を知るためにはいい教材となる。このジャンルでもっとも有名なヒンディー語映画は1990年代...

Pyaar Ka Punchnama 2

 男性が女性に振り回されるという展開のロマンス映画は、ヒンディー語映画界において、最近全く稀ではなくなった。むしろ、そういう映画の方が多いくらいだ。そういう傾向が強くなり出した最初期の映画としては「Jab We Met」...

Wedding Pullav

 2015年10月16日公開の「Wedding Pullav」は、結婚を題材にした古典的なロマンス映画である。題名中の「Pullav」とは炊き込みご飯プラーオのことである。「Wedding Pullav」に込められた意味...

Lyari Notes (Pakistan)

 一般にイスラーム教は音楽を「好ましくない」としている。イスラーム教過激派は音楽を「禁止」とも解釈している。よって、イスラーム教を国教とするパーキスターンの音楽産業は発展の余地がないように見える。しかし、豊かな音楽文化を...