Chakravyuh

 アーディワースィー(原住民)と呼ばれる部族が多く住むインドの森林地帯では、ナクサライト(インド共産党毛沢東主義派)と呼ばれる極左武装組織と警察・武装部隊との間の戦いが熾烈化しており、インドの大きな内憂となっている。イン...

Mumbai Cha Raja

 映画の都ムンバイーのひとつの側面はインドを代表する商都という点であり、そこに住む上流階層のモダンなライフスタイルが、観客の憧れを喚起しながら映画の中で映し出される。だが、一方で、アジア最大のスラム街を抱える都市でもあり...

Pizza (Tamil)

 2012年10月19日公開のタミル語映画「Pizza」は、奇才カールティク・スッバラージ監督のデビュー作であり、タミル・ニューウェーブの代表作と評されている傑作ホラー映画である。日本では「ピザ 死霊館へのデリバリー」と...

Shudra: The Rising?

 2012年10月19日公開の「Shudra: The Rising」は、カースト制度の中で下層に位置づけられるシュードラの問題を扱った映画である。映画の冒頭では、西アジアからインド亜大陸にやって来たアーリヤ人が先住民を...

Student of the Year

 カラン・ジョーハルと言えば、ヒンディー語映画界のみならずエンターテイメント業界で広く活躍する人物であるが、本業は映画監督である。しかしながら、メディアでの露出度に比べて彼の監督としてのフィルモグラフィーは意外にも寂しい...

Janleva 555

 2012年10月18日公開の「Janleva 555(殺人者555)」は、インドの農村に蛇に咬まれて命を落とす人がまだ多いことを啓発するために作られたと銘打っている映画だ。ただし、作りは完全なるB級娯楽映画であり、社会...

Bhoot Returns

 ラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督は、ヒンディー語映画にホラーというジャンルを根付かせた立役者の一人であり、彼が監督した「Bhoot」(2003年)はヒンディー語ホラー映画最初期の好例である。ただ、あまりに多作すぎて、...

Makkhi

 南インドの映画スターが、南インドの言語で作られた映画のヒンディー語吹替版を引っさげてヒンディー語映画界に殴り込んで来たことは近年では2回あった。まずはカマル・ハーサン。タミル語映画「Dasavathaaram」(200...

Chittagong

 インド独立運動は今まで頻繁にヒンディー語映画のテーマや舞台背景となっており、その中でもマハートマー・ガーンディーやバガト・スィンの人生、思想、活動はよく取り上げられる。しかし、1930年4月18日のチッタゴン反乱はイン...

Aiyyaa

 今日は3週間のツーリングで調子が悪くなったバイクをサービス(メンテナンス)に出した。快調になったところで映画を鑑賞。2012年10月12日より公開の最新ヒンディー語映画「Aiyyaa」である。主演はラーニー・ムカルジー...

English Vinglish

 ラダック・ツーリングで3週間ヒンディー語映画を観ることができなかった。その間にいくつか重要な映画が公開されており、今週はできるだけ多くの映画を観ようと思う。とりあえず今日は2本の映画を観た。最初に観たのは非常に評判の良...