Sholay

 1975年8月15日に公開されたヒンディー語映画「Sholay(炎)」は、インド人の心に永遠に刻み込まれていくであろう傑作として、インド映画史において他の追随を許さない特別な地位を獲得している。公開から半世紀が過ぎても...

Andhera

 1975年4月8日公開の「Andhera(暗闇)」は、B級ホラー映画のパイオニアとして知られるラームセー兄弟の第2作である。とはいっても、彼らの初期の作品は、現代的な意味でのホラー映画とは少しズレがあると感じる。第1作...

Deewaar (1975)

 1975年1月24日公開の「Deewaar(壁)」は、1970年代の不朽の名作に数えられる作品である。1975年にはもうひとつの伝説的傑作「Sholay」(1975年)も公開され、商業的には「Sholay」の方がより成...

Zanjeer (1973)

 1973年5月11日公開の「Zanjeer(鎖)」は、主演アミターブ・バッチャンを「アングリー・ヤングマン」の異名を持つスーパースターに押し上げるきっかけを作り、それまでロマンス映画一辺倒だったヒンディー語映画界のトレ...

Do Gaz Zameen Ke Neeche

 ヒンディー語映画史において「ホラー映画」の代名詞といえばラームセー兄弟である。印パ分離独立時にスィンド地方からムンバイーに移住して来たスィンド人の一家で、7人兄弟が分業して映画を作っていた。特に彼らの名声を高めたのが低...

Seeta Aur Geeta

 1972年11月3日公開の「Seeta Aur Geeta(スィーターとギーター)」は、運命の悪戯から全く別々の家族に育てられることになった双子の姉妹の物語で、「王子と乞食」タイプの作品である。古典的なストーリーである...

Bhoot Bungla

 1965年4月9日公開の「Bhoot Bungla(幽霊屋敷)」は、「Stree」(2018年)などがホラーコメディー映画人気に火を付けたことで、その半世紀前に作られたヒンディー語映画初のホラーコメディーとして発掘され...

Pather Panchali (Bengali)

 インド映画界で最大級の尊敬を受ける映画監督といえばベンガル人サティヤジート・ラーイだ。日本では「サタジット・レイ」と表記されることがほとんどであるし、ベンガル語読みをすると「ショトジト・ロイ」などとなるのだが、Film...

Nagin

 1954年3月5日公開の「Nagin(雌蛇)」は、インド映画が誇るナーギン映画の祖である。蛇使いが吹く笛を「ビーン」というが、その独特のメロディーを決定付けたのがこの映画だ。ただし、後のナーギン映画で定番となる変幻自在...

Aan

 1947年の印パ分離独立から間もない1952年7月4日に公開された「Aan(誇り)」は、当時としては最高額の製作費を投じて作られ、インド映画としては初めてテクニカラーで彩色された大作である。また、インド国内のみならず海...

Chandralekha

 印パ分離独立からまだ間もない1948年4月9日に公開された「Chandralekha」は、当時インド最高額の製作費を掛けて作られた冒険活劇である。元々はタミル語映画だが、巨額の製作費を回収するためにヒンディー語版も撮影...

Kalpana

 ウダイ・シャンカルは、今でこそ「スィタール奏者ラヴィ・シャンカルの兄」として紹介されることが多いが、実際にはラヴィに勝るとも劣らない功績を残した芸術家である。ベンガル人ではあるが、父親の仕事の関係で1900年に英領イン...